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ピオーネ

農業試験場で行われている試験は、一体どんなものなのでしょうか?今回は、たくさんある試験の中から、収穫果実の品質調査についてご紹介します♪

ちなみに、今回、分析したのはピオーネ。

@房の重さ

まず、房の重さを計測します。
皆さん、お盆の頃、進物用に箱売りされているブドウを思い浮かべて下さい。。。2kgと表示された箱にブドウが4房、もしくは3房入っているものが主流ですね。そこで1房の重さが重要になってきます。4房であれば1房500g、3房であれば1房700g前後の房でなければロスが出てしまうわけです。摘粒する時も、出荷時の重さを考えながら作業しないといけません。ちなみに計測結果はだいたい500g前後でした!

房の重さを計測

A色

色見板

次は色見板で粒の色を見ます。左の写真は全国の試験場で使用されている共通のものです。今回分析したピオーネは、だいたい7番から10番までの範囲でした!

B粒の数

粒の数を数えます。これくらいなら出来る!と事務局もお手伝い。ブドウの果汁は服につくと取れないのでエプロンを着用。ひたすら粒をむしるむしる。山下さんの数えるスピードの速いこと!

粒の数

C軸の長さ&車の数

軸の長さ計測

粒の数を数えてすっかりバラバラになったピオーネ。次は軸の長さを計測。併せて車の数も数えます。車の数はだいたい10前後でした。この車の数は花穂整形の目安になります。花が咲く前に車の数を調節できるわけです。が、ミクロの世界…

D軸の重さ

軸の重さ計測

軸の重さを計測する目的、それは1粒の重さを出すためです。
房の重さー軸の重さ÷粒の数=1粒の重さ、という訳。

E糖と酸

次は糖と酸の測定をします。今回の分析は、これが最後の項目です。まずは測定のために、一房毎にランダムに果実を20粒ずつ選んで果実を採取します。

果汁を採取

糖度計

果汁が絞れたら、まずは糖度を測定!
糖度の測定が済めば、次は酸濃度の測定です。
酸濃度の測定では、中和滴定を行います。まず、ブドウ果汁には色があるため、蒸留水を加えて色を薄めます。そしてフェノールフタレインを2,3滴加えます。フェノールフタレインを加えるのは中和すると赤く色付くためです。
フェノールフタレイン

そして、ビューレットという器機を使用して水酸化ナトリウムを加え、中和した時点の色を見ます。中和した時点で水酸化ナトリウムを何mm加えたかを測定し、そのデータを元に酸の含有量を計算で割り出します。

水酸化ナトリウム
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今回の分析はこれでおしまい。水酸化ナトリウムにフェノールフタレイン…学生の頃に実験で使ったよなぁ、と思いつつも内容などすっかり忘れ果てて、チンプンカンプンだった事務局。。。でも学校の化学実習のようで楽しかったのでした!私たちが普段何気なく口にしている農作物ですが、おいしい果物・野菜が食べられるのも、試験場の方々の地道な努力のおかげでもあるのだな〜と思ったのでした。
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