生産の現場で見た「せん定作業」。今回の教えて福田さんは「わたしも生産者気分を味わってみたい！」をテーマに、実際に「せん定作業」を体験することにしました。
	福田さん 事務局

	「キウイは一日にしてならず」 福田さんの背中はそう語っているようでした。 碁盤の目に広がる棚、そこを這うようにしてつたう枝。 綺麗にせん定された見事なまでのピラミッド型の枝。
	せん定はプロにとっても難しい課題ですよね・・・？素人の私にどのように教えてくださるんですか？
	ちょっとこっち来てごらん。こう見ると理想的なせん定がよくわかるよ。この形を目指してせん定を行なうと理想的な実が取れるんだ。
	どうですか！この美しい骨格！！ これが理想のせん定の骨格です。 主枝先端を頂点に綺麗な三角形が完成しています。

	じゃあ、実際にこの樹を使って、せん定してもらいましょう！ この樹の品種は香緑です。キウイフルーツは品種ごとに樹勢が異なるので、樹勢に応じて樹の拡がりやせん定程度を調節します。
	【キウイフルーツの品種別の植栽間隔及び本数】 品種 樹勢 植栽間隔 植栽本数/10a ヘイワード 中 8〜10×6ｍ 17〜20本 香緑 讃緑 強 12〜14×6ｍ 12〜14本
	あ、その前に、「シュシ・アシュシ・ソクシ・ケッカボシ」って言葉知ってる？
	はい。ちゃんと予習してきました！ この地面から出ている一番太い枝が主幹でしょ。主幹から分岐して2本発生しているのが主枝です。 主枝から出ているのが亜主枝。亜主枝から出ているのが側枝。側枝から発生しているのが結果母枝ですよね。

おぉー。その通り。ちゃんと予習してるんだね！ 次にキウイの結果習性を説明すると、キウイは結果母枝から結果枝が発生して、そこに果実がなります。

	結果母枝のせん定位置は、結果母枝の充実程度によって長さを調整します。一般的によく充実した芽を３〜５芽残すのですが、このことにとらわれ過ぎずに、太い枝は長めに、細い枝は短かめに切り返すことを心がけるとせん定しやすいよ。
	【キウイの結果習性】 　 【せん定位置】 　 ↑詳しくは・・クリックしてくださいね↑
	【成木のせん定程度】 　 中庸な結果母枝 （平均新梢長1m程度） 強い結果母枝 （平均新梢長1m以上） １�u当たりの 結果母枝数 3〜4本 2〜3本 結果母枝１本 当たりの芽数 3〜5芽 7〜10芽 １�u当たりの芽数 10〜15芽 15〜20芽

この側枝には去年、実がなっていたんだよ。芽を数えると５つあるけど、実際に結果枝が出たのは３ヶ所だけ。 一般的に、結果母枝の残す芽が多すぎると、発生する結果枝が少なくて、先端の結果枝だけが、よく伸長するんだよ。だから、それ以外の結果枝は充実が悪くなるんだよ。

じゃあ、逆に残す芽を少なくすると、発生する結果枝が少なくて伸長しやすくなるんですね。

そうそう！そういうことも考えながら、よく結果母枝の充実具合を観察して、せん定位置を定めてね。

さあ、実際のせん定作業はどのように行なわれたのかな？続きはこちらへ

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