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−キウイフルーツ新品種「さぬきゴールド」の育成−

主任研究員 福田哲生

1.はじめに
キウイフルーツの主力栽培品種は、国産も輸入品もほとんどが「へイワード」であり、国産品としての特徴が明確となっていない。そのため、価格の安い輸入品との競合により、国産品の消費が伸び悩んでいる。
近年、ニュージランドなどの諸外国から輸入されている「ホート16A」(商品名:ゴールドキウイ)は、従来のキウイと異なる黄色の果肉色を呈し、酸味が少なく食味良好であることから、若い女性や子供を中心に人気が高い。このことから、消費者からは国産で安全な良食味の黄色キウイの開発が強く望まれるようになった。
香川県農業試験場府中分場では1970年代からキウイフルーツの新品種育成試験に取り組み、1987年に「香緑」、1999年に「讃緑」、「香粋」が品種登録されている。これらに加え、この度、大果で食味が良く果肉色の黄色い「さぬきゴールド」を育成したので、その経過と特性の概要を紹介する。

2.育成の経過
1990年にアップル系キウイフルーツを種子親に用い、中国系キウイフルーツの雄系統(保存系統名:FCM−1)の花粉を交配して得られた種子から交雑実生を育成した。1993年に実生から穂木を採取し、キウイフルーツ中間台に高接ぎした。1994年に初結果し、それ以降も選抜を重ねた結果、大果で食味が良く特徴的な外観であることが確認されたので、2003年3月に種苗法に基づく品種登録申請を行った。

3.品種名の由来
香川県で育成されたオリジナル品種であり、濃黄色果肉が特長であることから、「さぬきゴールド」と名付けられた。

4.樹体特性
樹勢は強であり、「へイワード」より強く、「香緑」並みである。枝はよく伸長し、樹体の大きさも大きい。葉はかなり大きく、葉柄の長さも極めて長い。葉柄のアントシアン着色は極めて強い。花穂の着生数は多く、側花の数もやや多い。花の大きさは大きく、花柱の姿勢は斜立し、花柱の曲がりは弱い。節間長が短いため、果実同士が重なりやすい。育成地(香川県坂出市)における開花期は5月上中旬、成熟期は10月中旬であり、いずれも「へイワード」や「香緑」よりも早い。
(葉の写真)・左が「さぬきゴールド」の葉
(花の写真)
■表 「さぬきゴールド」と他品種の樹体・生理生態の特性比較(1999〜2003)

5.果実特性
果実の大きさは160〜180gと大果である。果皮は褐色で、果形は短台形で特徴的な外観である。表面の毛じの密度は粗であり、また脱落しにくい。果肉は鮮やかな黄色を呈し、「ホート16A」より黄みが濃い。糖度は16〜18%と高く、酸味は低く、また肉質が緻密で軟らかいため、風味、食味とも良好である。追熟は「へイワード」や「香緑」に比べて容易で、1週間程度で可能状態となる。貯蔵性は低く、5℃貯蔵で2ヶ月程度である。
写真 (上「ホート16A」(商品名:ゴールドキウイ)と下「さぬきゴールド」との比較)

6.栽培・流通上の留意点
@ 開花時期は一般の雄品種(マツア、トムリなど)より7日程度早いため、ニュージランドからの輸入花粉もしくは前年の冷凍貯蔵花粉の利用が必要である。
  ■表 キウイフルーツ品種別の開花期間
A 側花が1花穂につき約2花着生するので、摘蕾作業が必要である。
B 収穫時期が遅れると樹上で軟化し始める。
C 冷蔵貯蔵(5℃)においても果実の軟化が早い。
表 キウイフルーツ品種別の5℃貯蔵中の果実硬度推移(2003)
D 果実硬度が軟化しても、可食状態にするにはエチレン処理が必要である。→無処理でも果実は軟化するが、果芯が硬く、果肉も黄〜黄緑色で食味良好となる。
(エチレン処理したゴールドの写真)
(エチレン無処理のゴールドの写真)
E 適熟果の日持ち性(賞味期限)は劣る(10〜15℃では5日、5℃では10日、2℃では14日が限界)。
  ■表 「さぬきゴールド」適熟果の貯蔵温度と賞味期限(2003)
  ■表 さぬきゴールド出荷モデル

7.おわりに
「さぬきゴールド」は、マスコミ等により良い面ばかり強調して取り上げられているが、栽培及び流通面においては非常に難しい品種である。
栽培面では、収量性、耐病性、収穫適期の把握、長期貯蔵技術など試験研究課題が多数残されており、これらの課題を解決し、栽培管理技術を確立する0必要がある。当場では追熟・貯蔵試験を重点的に実施し、現在、県内6地域16ヶ所で現地試験を実施している。
流通面では、果実の棚持ちが悪く、軟化しても可食状態にするにエチレン処理が必要であるため、解りやすいマニュアルやPOP等を作成し、個々の市場・仲卸・販売店へ取扱し、実用的な出荷・貯蔵技術手法を確立する予定である。


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