|
サン・キウイ倶楽部会員の皆様こんにちは。クリスマスもお正月も終わり、なまりきってしまった身体を引きずるようにして今回はせん定の取材へと向かいました。前回の取材で耳にしていた生産者会員島田さんの言葉。「今は一番地味だけど、一番大事なとき」という言葉を思いながら、畑へ・・・。 |
|
|
|
|
|
|
|
枝の行方 |
|
ちょっと気になっていたことがあるんですけど。
この切り落とした枝はどうなるんですか?さっきから切りっぱなしですけど。 |
|
今は畑のそこいらじゅうに散らばっているけど、これを集めて機械にかける。粉々にするんやね。次にそのチップになったものの上にナイロンをかけて発酵させる。そして朽ちたものを肥料として使うんだよ。
もちろん、今年せん定で切られた枝は今年の肥料にはならないよ。来年の今頃に肥料として使われることになるんや。 |
|
1年間という時間をかけて肥料にしていくわけですねー! |
|
この方法は木や環境にも優しいんや。自分の身体の一部が発酵することによって姿を変え、それが肥料として自分の蓄えになるんやから。食物連鎖の始まりを感じるやろ。 |
|
本当ですね。枝は切られても今度は木のための肥料に生まれ変わる・・・。
なんだか植物の永遠を感じますね。 |
|
|
|
|
|
立体と平面 |
|
平面果樹っていうのはキウイやブドウなんかがそうやね。ほら棚を利用して生育させる果物なんかは平面果樹っていうんや。対する立体果樹っていうのは桃やみかんなどを指すんや。これには大きな差があってな。
立体果樹の方はせん定の仕方で実のなり方が随分違ってくるんや。せん定いうのは太陽の光をたくさん浴びさせるためでもあるから、立体果樹だと太陽を受ける面を多くさせないかん。それがうまく出来たらおいしく甘い果実が誕生するんや。その点、平面果樹は太陽を受ける面積が初めから決まってるやろ?だから限られた面積のなかでどれだけ甘くおいしい実を誕生させるか!になるんや |
せん定は長年に渡って培ってきた目利きが必要。どの木を切るか、今年はどの木にどれだけの実をならせるか・・・先を見越して枝を切っていかなくてはならない。香緑ならまだしも、香粋のように房になってなる実はそれだけ枝分かれも複雑。
寒風吹く12月末の畑で、生産者会員島田さんの手はカサカサになっていました。 |
|
|
|