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こんにちは、サン･キウイ倶楽部事務局レポーターです。

さて、突然ですが、皆さまは夏に強いですか？私はというと、暑さには弱い方で、貧血で倒れて怪我をしたことが度々。 　でも、この太陽の日差しが、キウイが美味しくなるためには必要なんですよね。善通寺市の島田さんの畑では、キウイの葉っぱが随分と大きく立派になり、太陽に向って誇らしげでもありました。 　これは、私が台に乗って、キウイの棚から頭を突き出して撮った写真です。身長152センチの私は足がつりそうでしたが、のんびりとぶら下がる棚の中のキウイとは対照的な、この勇ましいキウイの姿を撮影しようと、必死で頑張った力作です。 　そして、この日には、袋掛けの体験もさせて頂きました。香川県では、台風6号が通り去った直後の猛暑でした。 ところで、前回にお話できなかった"キウイのカルテ"のお話、覚えていらっしゃいますか？ 　左の写真を御覧ください。番号が書かれた札が木に吊るされているでしょう。これがカルテ番号です。島田さんから教えられて見渡すと、あ、あの木にも････そしてこの木にも！！ 　でもね、島田さんは、これらの木の話をされるときに、「あの子」とか「この子」っておっしゃるのです。まるで、島田さんにとっては、キウイの木は子供同然のよう。 　ですから、子供の顔色を見て体調を推測するように、キウイの葉を見て木の健康状態が判るそうです。そして、葉脈の手触りで、なんと実の熟れ具合まで見極めてしまうんだとか。毎日毎日、心からのきめ細かい愛情を持ってキウイと接することによって、長い歳月の中で得られた技量なんでしょうね。そして、このカルテには、記入事項が20項目以上もあります。皆さまは、どんな項目が思いつきますか？ 　 実の成り具合・枝葉の様子・病害虫の罹患の有無････私は、そんな項目を想像しました。それ以外には、驚く事に、根先の生育具合まで観察するそうです。根先････ってことは、まさか土を掘り返すの？って思うでしょう。そう、掘り返すんです。しかも、生育するのは先端ですから、幹からは遠く離れた場所を掘って、正常に伸びているかどうかチェックされているのです。一方、果実はというと、表面の毛じの状態までも、細かく観察するそうです。キウイの毛じは、雨滴をはじいたり害虫から実を守ったりというような働きをし、「まるでヒトのまつ毛に似ている。」と島田さんは話されていました。こんなに温かく育てられて、"この子たち"の生涯は、きっと幸せに違いありません。 　さて、お話は、先月の体験取材のキウイの袋掛けに移ります。先々月に目にした赤ちゃんキウイは、こんなに頼もしいキウイに成長していました。 　このキウイに、下からそ〜っと袋をかけていきます。 　この白い袋には、いろいろな工夫が施されていて、例えば、外側の表面にだけ忌避剤が塗布してありますし、下辺は封をしていませんので湿気がこもる事もありません。そして、太陽の光の97%がしっかりと通る紙質なのです。 　袋掛けをした香緑は、毛じがとってもデリケートだそうです。畑の広さ10aにつき2万個のキウイにひとつひとつ手作業です。これは安心の証ですね。 「あ、痛そうっ！」思わず、そんな言葉をつぶやいてしまいました。これは、実が葉や他の実にこすれて、表面の一部が傷つき、毛が抜けてしまったキウイです。写真では分かりにくいですが、かさぶたみたいになっている部分もあります。なんだか、とってもかわいそう･･･。 　7月12日（金）、この日は、台風6号が四国地方を通過した直後の真夏日でした。棚の下は日陰だと安心していたのが、大きな誤算。土壌から立ち昇る湿気と、葉の間から差し込む日差しで、畑に入るなり、あっという間に汗だくです。袋掛けは、一番過酷な作業だそうです。ずらりとキウイが並ぶ畑を見渡して、私はすっかり気が遠くなってしましましたが、臨時応援の8人の方々は、楽しい会話をしながら和気あいあい♪ もしかしたら、この雰囲気も、キウイの栄養になるのではと、ふと考えた、そんな体験取材でした。