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「果物には味がのる時期がある。その時期を見極め、真面目にしっかり手をかけてやれば美味しくなるよ。」
そう語るのは、"ハウスミカンの生みの親"でもある湯谷さんです。
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お伺いしたのは台風23号の去った数日後。実は湯谷さんは消防団員の免許をお持ちで、山崩れの処理でお忙しい中、取材に応じて頂きました。 |
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ハウス栽培のミカンであれば水分量は人が調節できますが、露地栽培のキウイはそうはいきません。例年に比べ9月以降の雨が多く、台風の上陸も相次いだ今秋。糖度の上昇が悪いのではと心配もされましたが、湯谷さんの園地では10月中旬の酵素法による糖度測定で、早々に出荷基準をクリアしていたとか。これもやはり、しっかりした管理と長年の経験のなせる技です。 |
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◇◆ 酵素法ってなぁ〜んだ? ◆◇ |
酵素法とは、酵素を利用して、キウイフルーツの追熟果の糖度を予測する方法です。キウイフルーツはミカンなどと異なり、光合成産物をデンプンとして蓄積するので、収穫した時点では追熟した後の糖度がどれぐらいになるかは分かりません。
ですから、酵素反応によりデンプンを糖に分解させて、追熟後の糖度を予測するのです。 |
◇◆ 何のために行うの? ◆◇ |
この酵素法によって、キウイの園地区分を行います。香川県(一部地域を除く)では「香緑」を追熟後の予測糖度別に「スイート16」、「特選香緑」、「レギュラー」の3つのブランドに分けて販売しています。
そのうち、個性化商品「スイート16」は、追熟後の糖度16%以上を保証しているので、市場で大人気となっています。 |
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